これから若者が未来を創造するために必要なグローバルスキルとは?(英語力ミライ会議 Vol.1-3)
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英語力ミライ会議とは?
「英語力ミライ会議」は、めまぐるしく変化する時代に求められる「これからの英語力」をゲストと共に探求していくメディアです。
第3弾となる今回は、「これから若者が未来を創造するために必要なグローバルスキルとは?」をテーマに、前回および前々回と同様、敬愛大学国際学部 教授・英語教育開発センター長 向後秀明氏と、PERSOL Global Workforce株式会社 代表取締役社長 多田盛弘氏にお話を伺いました。(両氏プロフィールはVol.1-1参照)
不景気しか知らない若者たち
いまの若者たちは、未来を創造していくことが期待される一方で、生まれてから今まで不景気しか体験していないという現実もある。そのためか、大きな夢を持ちづらいのかもしれない。
しかし、ともすると不可能にも思えるような大きな夢を抱き、それをどうにか実現しようとすることで初めて成長できることが多くある。いわば、「夢を持つことが創造性に繋がる」とも言えるだろう。
「実体験」が創造性を刺激する
夢を持つこと以外にも、創造性を育てるには、「実体験」も重要だ。オンラインで何かを見聞きしたり、体験したりすると、あたかも知ったような気になりがちだが、実際にその地に足を運んで得られる実体験のほうが遥かに刺激的で、創造性に繋がるものだからだ。
興味の外に目を向ける
オンラインだけで「知った気になる」傾向は、昨今進歩がめざましいAIがレコメンドしてくる、自分にとって心地の良い情報だけでは、より強まってしまう。そうなると、異なる思想信条の人々と、心を通わせることは困難になっていくだろう。
相違点から共通点に目を向ける
自分と異なるバックグラウンドの人と議論をしていると、最初は違いばかりが気になって建設的になりにくいが、次第に共通点へと視点を移し始められるようになる。そのような視点を持てるようになることは、日本国内にいても得られるグローバルスキルの一つだ。
このスキルを獲得する上で大切なのが、自分自身をどんどんと発信すること。その反響から、様々な刺激を受けたり、異なる考えを取り入れることが可能になり、それによって、より包括的な視座を得ることができるからだ。
上下などないことを知る
また、異なるバックグラウンドの人々に対して、自分達のほうが上(あるいは下)だと、上下をつけてしまう人がいる。しかし、それらは本来、上下のない相対的なものだ。互いの立場を否定することなく、それでいて自分の意見はしっかりと表明できる能力こそ、最も重要なグローバルスキルであり、それは、流暢に外国語を話せることや、海外在住経験があるといったこととは別次元の話だ。
明るい未来を探しに行く
世界には日本以外にも沢山の国があり、これから発展していく国もまだまだある。グローバルスキルや語学力をしっかり磨いていけば、そういった国で夢を掴むことだって可能。これからを担う若者たちには、視界を広く保ち、世界に羽ばたいていって欲しい。