しつ問1:どうして新聞記者になったんですか?(4年/埼玉県/いちご)
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新聞記事について話し合う生沢(いけざわ)さん。 |
お答え1:ぼくは、英字新聞(えいじしんぶん)の記者をしています。中学生のころから英語が得意(とくい)で、書くこともすきでした。「英語を使う」「文章を書く」という、ぼくのすきなことをいかせる仕事は何だろう? と考えて、英文記者の仕事を選(えら)びました。
しつ問2:スポーツたん当の新聞記者になったきっかけは何ですか?(6年/岐阜県/K.Yさん)
お答え2:会社に入るまでの半年間、英語(えいご)で記事を書く練習をするために、すきなテーマでレポートを書く宿題がありました。中学生、高校生のときにはテニス、大学ではアメリカンフットボールをしていたぼくは、いつもスポーツをテーマにしていたので、スポーツたん当に選(えら)ばれたようです。
しつ問3:スポーツの試合(しあい)中はどんなところに注目しているの?(5年/東京都/あい)
お答え3:スポーツの試合には、必(かなら)ず「流れが変(か)わるしゅん間」があります。たとえば、サッカーならロングシュートが決まったり、野球なら満(まん)るいホームランが出たことをきっかけに、そのチームがどんどん波に乗っていくことがあるのです。そのしゅん間を見のがさないように注意しています。
また、その試合で活やくしている選手(せんしゅ)に注目するのはもちろんですが、スター選手なら「ホームランを打った!」でも「今日(きょう)は活やくなし」でも、記事になります。試合全体の流れを見ながら、選手それぞれのプレーもしっかりチェックしているんですよ。
しつ問4:いちばん多く取材するスポーツは何ですか?(4年/愛知県/ハッピー)
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アメリカンフットボールは、はく力満点(まんてん)のスポーツだ! |
お答え4:大学時代にやっていたこともあって、アメリカンフットボールの取材をすることが多いですね。アメリカンフットボールは、1チーム11名のメンバーが、相手のじん地にボールを持ちこんだり、キックしてゴールすることで、とく点になるというゲームです。
アメリカンフットボールは、ポジションによって、
求(もと)められるのう力がちがいます。たとえば、足がおそくても、強いキックができればスター選手(せんしゅ)になれることもあります。欠点(けってん)があっても、それをおぎなう長所があればよいのです。それぞれが自分の力を出し、メンバーと助け合いながら戦(たたか)うところがアメリカンフットボールのみ力だと思います。
しつ問5:わかりやすいスポーツ記事を書くためにどんな工夫(くふう)をしているんですか?(4年/千葉県/スティッチ)
お答え5:まず、どちらが勝ったかという試合(しあい)の結果(けっか)を書きます。次に「●●選手(せんしゅ)がゴールを決めてから、チームA(エー)が波に乗った」というように、試合のポイントとなったできごとを書きます。そして、それをしょう明するために「その後チームAの××選手も、△△選手も立て続(つづ)けにゴール。チームAは、今シーズンにおける、最多(さいた)とく点を勝ち取った」というような、数字やデータを書くようにしています。大切なのは「読者が知りたいことは何だろう?」「この記事を読んで、ぎ問に思うことはないだろうか?」と考えること。読む人の気持ちを想ぞうする力が求(もと)められます。
しつ問6:取材のとき必(かなら)ず聞くしつ問はありますか?(5年/兵庫県/ラテ)
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ノート、レコーダー、パソコンは、大切な取材道具。 |
お答え6:「あなたにとっていちばん大切なもの、だれにも負けないと自信(じしん)を持っているものは何ですか?」というしつ問をします。「家族です」「親友です」「しゅ味の魚つりです」など、いろいろな答えがありますが、そこには「その人らしさ」がとてもよく表れると思います。ぼくにとっていちばん大切なものは…「家族とフットボール」ですね!
しつ問7:試合(しあい)に負けた選手(せんしゅ)に話を聞くときは、どんなことに気をつけますか?(6年/愛知県/緑茶)
お答え7:記事にするためには「負けた原いん」を聞かなくてはいけません。でも負けてくやしい思いをしている選手に「なんで負けたんだと思いますか?」とストレートに聞くのでは、相手をきずつけたり、おこらせたりしてしまって、よい答えが返ってきません。そこで「どうしてあのとき、ああいうプレーをしたんですか?」「あの場面では、どんな戦(せん)りゃくを立てていたのですか?」というふうに、言い方を少しかえて、選手が答えやすいしつ問をするようにしています。
しつ問8:新聞記者はどのくらいの時間で原(げん)こうを書かなくてはいけないの? (4年/香川県/シャーク)
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試合の後、東京ドームの中にある記者室で記事を書く。しめ切りまであと少し! |
お答え8:スポーツの試合(しあい)の記事は15分から30分くらいで書きます。早く記事を書くためには、試合の前に、選手(せんしゅ)のデータを集めておくこと。どのような記事にするかを考えながら試合を見ることが大切です。でも入社したばかりのころは、記事が書き終わらず、ギリギリまで待ってもらい、冷(ひ)やあせをかいたこともあります。
しつ問9:新聞記者になっていちばんよかったことは何ですか?(4年/静岡県/(・▽・))
お答え9:読者から手紙やメールがとどくと、とってもうれしいです。「おもしろかった」という手紙もあれば「あの記事はなんだ!」としかられることもありますが、ぼくの書いた記事に対して反のうがあるというのは、ありがたいことだと思います。
以前(いぜん)、電車の中で、となりに立っている人が、ぼくの記事を読んでいたことがありました。そのときは本当にうれしくて「この記事、ぼくが書いたんですよ〜」と言いたくて、言いたくてウズウズしました (笑)。
しつ問10:記者になるためには、今から何をすればいいですか?(5年/北海道/ルークポテト)
お答え10:おもしろい本を見つけると「ねえねえ、これとってもおもしろかったよ!」と人に話したくなりますね。その気持ちを文章にしてみましょう。そのとき、ただ「おもしろかった」というだけでは、相手に伝(つた)わりません。「どこがおもしろかったのか」というあなたの意見を書くことで、読んだ人は「わあ、おもしろそうだな。ぼくも読んでみようかな」という気持ちになるのです。
新聞記者も、毎日のできごとをだれかに伝えるために文章を書きます。新聞記事を書くときも、やはり「みんな聞いて!」という気持ちがいちばん大切なんですよ。がんばってね!
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