しつ問1:ツアーコンダクターって、どんな仕事ですか?(4年/静岡県/すー)

集合場所では、こうして旗(はた)や案内板(あんないばん)を持って、お客さまを待つんだ。 |
お答え1:ツアーコンダクターはてん乗員ともいいます。旅行というとバスガイドさんを思いうかべる人もいると思いますが、ガイドさんは観光地(かんこうち)などの案内(あんない)をする仕事。ツアーコンダクターは、お客さまの旅行に同行し、楽しく、安全な旅になるよう、お世話をする仕事です。観光、お食事などがスケジュール通りに進むよう、時間を見ながら、観光地やレストランに連(れん)らくをとったり、お客さまがわすれものをしたり、ケガをしたりといったトラブルがあれば、すぐに対おうします。
しつ問2:どうしてこの仕事をえらんだの?(1年/山口県/フォロ)
お答え2:ぼくは高校を卒業(そつぎょう)してからカナダにりゅう学しました。両親がぼくをたずねてきたとき、みんなでカナダを旅行してまわったのですが、そのときお世話をしてくださったガイドさんが、とても親切で明るい人だったんです。その人のおかげで旅行は楽しいものになり、よい思い出がたくさんできました。「ぼくもこんなふうに、みんなが旅行を楽しむお手伝(てつだ)いがしたい!」と思ったことがきっかけです。
しつ問3:ツアーコンダクターになるためにどんな勉強をしたの?(3年/大阪府/ほの)
お答え3:学校で勉強をする人もいますが、ぼくは会社に入ってから研しゅうを受けました。ツアーコンダクターとしての心がまえ、旅行のスケジュールの立て方などを勉強。また、実習で、旅行の集合場所としてよく利用(りよう)される東京駅や上野駅へ行って、トイレの場所をかくにんしたり、ホームまでい動するときにどこを通れば、スムーズにお客さまをご案内(あんない)できるかなどを、チェックしました。言葉づかいやあいさつの仕方を学ぶ、マナーのレッスンもありました。
最後(さいご)に、試験(しけん)を受けて「旅てい管理(かんり)主にん者」というしかくをとります。これで晴れてツアーコンダクターとしてお客さまの旅行に同行することができるんですよ。
しつ問4:初仕事(はつしごと)をしたときのことを覚(おぼ)えていますか?(2年/山形県/夢姫)
お答え4:はい。とってもよく覚えています! ねぼうしないように、目覚(めざ)まし時計を3つかけて、はりきって集合場所へ。でもマイクを持つ手はぶるぶるふるえるし、お客さまからしつ問があってもすぐには答えられずしどろもどろに……。大きな声でお話ししても、後ろのほうのかたには聞こえなかったり「ああ、自分はまだまだだなあ」と思いましたね。
でも、最後(さいご)の日、お客さまが「がんばってくれてありがとう。またよろしくね」と声をかけてくださいました。うれしくてなみだが出そうになり「よし、もっともっとがんばって、よいツアーコンダクターになるぞ!」と力がわいてきたんです。今でも、ぼくを元気づけてくれるのは、お客さまのえ顔と「楽しかった」という一言です。
しつ問5:今までどのくらいの国へ行ったの?(5年/石川県/東西南北)
お答え5:新人のころは国内のツアーでけい験(けん)をつみます。ぼくは去年から外国のツアーに行くようになりました。アメリカ、カナダ、イタリア、フランス、シンガポール、カンボジア、ベトナムなどいろいろな国へ行きました。
一番すきな国はカナダです。長く住んでいたということもありますが、日本と同じように四季(しき)があり、美しい自然(しぜん)がたくさん残(のこ)っています。また、夏はとても日が長く、夜10時くらいまで明るいんですよ。一日たっぷり遊べる、楽しい国です。「今度はカナダのツアーに行ってください」と言われるとうれしいですね。
しつ問6:ツアーコンダクターはおとずれる国の言葉を全部話せるの?(4年/大分県/ケンケンパ)
お答え6:どんな国でも、空港やホテルの人、ガイドさんたちは英語(えいご)が話せるので、き本的(てき)に英語が話せればOK(オーケー)です。でも、ツアーコンダクターの中には、スペイン語、フランス語、ドイツ語、中国語と、ツアーに行く国の言葉をいくつも話せる人もいますよ。
しつ問7:外国旅行へ行くと時差(じさ)ボケしませんか?(6年/愛媛県/まいむまいむ)
お答え7:みなさんも知っているように、日本と外国は時間がちがいます。体は日本にいるときの生活リズムを覚(おぼ)えていますから、外国へ行くと昼間にねむくなったり、げん地の時間に合わせてご飯(はん)を食べるのがつらかったりすることがあります。
たとえば、夜に外国にとう着すれば、そのまますぐホテルでねむって、体力をつけることができます。でも、ハワイなどには、朝とう着するので、すぐに観光(かんこう)が始まってしまいます。日本を出発してからほぼ一日半ねられないとつらいですね。ぼくは、「ねられる時にねよう」と、飛行機(ひこうき)の中ではとにかくねむるようにして、時差ボケをふせいでいます。
しつ問8:大変(たいへん)なことは何ですか?(4年/広島県/よっちゃん)
お答え8:いくら時間を気にしていても、お天気のせいで飛行機(ひこうき)が飛(と)ばなかったり、車がじゅうたいしたりと、スケジュール通りに進まないときがいちばん大変です。そういうときは、「これから予定していたおしろの観光(かんこう)を明日(あす)の午前中にして、昼食の時間を30分ずらしてもらって……」と、パズルのようにスケジュールを組み立て直します。ここがツアーコンダクターとしてのうでの見せどころ。どんなことが起こっても、お客さまに満足(まんぞく)していただけるように心がけています。
しつ問9:自分がお休みのときには、どんな旅行をするんですか?(3年/山梨県/みかりん de chu★)
お答え9:きちんとしたスケジュールを立てずに、リュックをせおって、のんびりと旅をするのがすきです。あまりお金をかけず、どん行列車に乗ったり、ほかの旅行者と同じ部屋にとまる料金(りょうきん)の安いホテルなどを利用(りよう)します。
この前は、愛媛県(えひめけん)の今治市(いまばりし)から、広島県の尾道市(おのみちし)まで、6つの島を自転車で旅しました。ここは以前(いぜん)、ツアーでお客さまといっしょに来たところ。そのとき「今度また来てみよう。今回はバスだったけれど、自転車に乗ってゆっくり景色(けしき)を楽しみたいな」と思ったことがきっかけです。サイクリングは気持ちよくて、とっても楽しかったですよ!
しつ問10:この仕事に向いている人は?(5年/東京都/天使のしっぽ)
お答え10:ぼくは「細かいことを気にしない大らかな人」が向いているのではないかと思っています。スケジュール通りに旅行を進めることは大切ですが、時間を気にするあまり、「必(かなら)ず、この時間にもどってくださいね!」「そろそろご飯(はん)を食べ終えないと、次の予定に間に合いません!」などと、お客さまをせかすようなことがあっては、旅行はつまらないものになってしまいます。ちょっとくらいのアクシデントがあっても「まあ、なんとかなるさ」と、どーんと大きな気持ちでえ顔でいられたら、お客さまも安心されると思います。
|