しつ問1:パイロットになって、よかったことはなんですか?(4年/福岡県/とも もも)
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そうじゅうせきにすわる齊藤さん。大空に向かって、さあ出発! |
お答え1:パイロットの仕事をしていると、たくさんの国へ行って、たくさんの人に会うことができます。目をかがやかせながら乗ってくる、飛行機(ひこうき)のすきな子どもたちに会ったり、旅行や仕事に出かけるお客さまを目的地(もくてきち)まで送って、喜(よろこ)んでもらえたときはうれしいですね。そして、パイロットは大空が仕事場。いつも美しい景色(けしき)を見ることができます。
大きな飛行機を自分が動かしていると思うとワクワクします。パイロットは、とっても楽しくて、すてきな仕事ですよ!
しつ問2:なぜパイロットになろうと思ったのですか?(3年/愛知県/あやもん)
お答え2:ぼくが小さいとき、航空(こうくう)会社で働(はたら)いていた父が「パイロットはとてもすばらしい仕事だよ」と、教えてくれたことがきっかけです。大学生になり、自分の仕事を決めるとき、父の言葉を思い出して、パイロットを目指すことにしました。
しつ問3:パイロットになるには、なん年くらいかかりましたか? どんな勉強をするんですか?(4年/神奈川県/チッコリー)
お答え3:航空(こうくう)会社に入社してから、パイロットになるまで6年間かかりました。パイロットになるには、教室での勉強と、飛行機(ひこうき)に乗って行なう訓練(くんれん)が必要です。じゅ業では、飛行機についての法律(ほうりつ)の勉強、なぜ飛行機が飛(と)ぶかを知る理科のような勉強、天気のことや、無線(むせん)の使い方などを学(まな)びます。
飛行機のそうじゅうを勉強するときは、まず小さい飛行機からはじめて、少しずつ大きな飛行機に乗る練習をします。ようやくパイロットになり、お客さまを乗せた飛行機をそうじゅうしたときは、本当にうれしかったです。
しつ問4:ずっと飛行機に乗っていて、乗り物よいはしないんですか?(2年/奈良県/なな)
お答え4:パイロットになるための訓練(くんれん)で、小さなプロペラ機(き)に乗ったとき、飛行機(ひこうき)がとてもゆれたので、気持ちが悪くなったことがありました。でも、今ぼくが乗っている飛行機は大きいので、それほど大きくはゆれません。それに、自分がそうじゅうしていると、あまり乗り物よいになることはないんですよ。
みなさんも飛行機に乗っていて、ゆれが続いたり、外の景色(けしき)が見えないと、気持ち悪くなることがあるかもしれませんね。飛行機はゆれても安全ですから、できるだけリラックスして、安心して乗ってくださいね。
しつ問5:飛行機をそうじゅうしているときは、休けいをとらないのですか?(5年/山口県/めがねちゃん)
お答え5:日本のなかを飛(と)ぶ「国内線」では、1時間〜2時間半で目的地(もくてきち)につくので、休けいはしません。でも、日本と外国を行ったり来たりする「国さい線」は、長い時間がかかります。たとえば、ニューヨークを出発して東京につくまでには、14時間かかります。そのため、2人でそうじゅうする飛行機(ひこうき)に、3人のパイロットが乗り、交代(こうたい)で休みます。国さい線用の飛行機には、そうじゅう席(せき)の近くにベッドのある部屋があって、パイロットはそこで休けいをとることができます。
しつ問6:飛行機をそうじゅうするときに、気をつけていることはなんですか?(3年/埼玉県/未実)
お答え6:1に安全、2に安全、3、4がなくて5に安全! なんといっても安全が第一です。さらに、時間ぴったりに出発して、時間どおりに着くこと。なるべくゆれないところを飛行(ひこう)して、お客さまに気持ちよく乗っていただくことを考えています。
安全なそうじゅうをするためには、日ごろからの訓練(くんれん)も大切です。飛行機(ひこうき)やそうじゅうの知しきをかくにんするテストを受けたり、飛行機に関係(かんけい)する法律(ほうりつ)を勉強したりして、よりよいパイロットになれるよう、がんばっています。また、いつも健康(けんこう)でいるために食事に気をつけたり、運動したりしています。
しつ問7:飛行機から空を見るときれいですか?地上から見るときと、ちがいますか?(5年/福岡県/なっちゃん)
お答え7:地上が晴れの日も、くもりの日も、雨の日も、雲の上はいつもお天気! 空はとてもきれいです。そうじゅう席(せき)は、外がよく見えるように、まどがとても大きいので、180度以上(いじょう)見わたせる大パノラマが広がります。北極(ほっきょく)の近くを、夜に飛(と)ぶと、オーロラがきれいに見えることもあります。都市の夜景(やけい)や山もよく見えるんですよ。
しつ問8:パイロットは女の人でもなれますか?(6年/北海道/リリ)
お答え8:もちろん女の人でもなれます。アメリカやヨーロッパでは、女せいのパイロットがたくさんいますよ。ぼくが働(はたら)いているANAでは、女せいのパイロットが1人、訓練(くんれん)中の女せいが3人います。これからどんどんふえていくと思うので、女の子もぜひチャレンジしてください!
しつ問9:パイロットは英語(えいご)がペラペラじゃないといけないの?(5年/福岡県/ライト)
お答え9:パイロットは無線(むせん)を使って、地上の管制官(かんせいかん)と交信(こうしん)しながら飛行機(ひこうき)をそうじゅうしています。やりとりは、すべて英語(えいご)です。ただし、使われる英語には、決まったルールがあるので、アメリカ人のようにペラペラに話せなくても、わかり合えます。
では、パイロットは英語が話せなくてもいいの? というとそうではありません。たとえば、国さい線を飛行しているとき、急に病気になってしまったお客さまがいらしたら、パイロットは無線(むせん)で、その国の管制官に英語で相談し、どうするかを決めなくてはいけません。だから、英語はちゃんと話せたほうがいいですよ。
管制官とは?…空港で飛行機の安全を管理(かんり)する人たちのこと。パイロットと無線で交信しながら、り陸(りく)や着陸のきょかを出したり、飛行中の安全をかくにんするのが仕事だよ。
しつ問10:パイロットは、飛行機のそうじゅう以外(いがい)にどんな仕事があるんですか?(4年/埼玉県/豆☆豆)
お答え10:会社で、次のフライト(飛行)に向けてじゅんびをします。天気を調べたり、いっしょの飛行機(ひこうき)に乗るパイロットと相談をして、目的地(もくてきち)まで、どのくらいの高さで飛(と)んで、どのくらい燃料(ねんりょう)を使うかを決めます。また飛行機に、いじょうがないかを、飛行機を整びする人とかくにんするのも大切な仕事です。そのほか、パイロットになるための訓練(くんれん)をしている人の指どうをしたり、訓練に使う教科書をつくったりもします。
しつ問11:齊藤さんが乗っている飛行機の最高時速(さいこうじそく)はどのくらいですか?(2年/埼玉県/なっくん)
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新かん線の3〜4倍のスピードで飛(と)ぶ飛行機(ひこうき)のおかげで、世界中いろんなところに行くことができるんだ。 |
お答え11:だいたい時速900キロメートルくらいです。つまり1秒間に250メートル進むということですね。これは、新かん線の3倍の速さです。
また、日本の空には、ジェット気流といって、西のほうから強い風がふきます。とくに、冬は強い風がふくので、その追い風に乗れば、時速1200キロメートルくらいのスピードで走ることもあります。これは、新かん線の4倍の速さです。
り陸(りく)と着陸のときは、だいたい時速270キロメートルくらい。このくらいが新かん線と同じスピードです。
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