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探究レポート No.1498

審査員特別賞

テーマ 自由設定

  • アンケート

  • インタビュー

  • 文献

  • スライド

  • ガイドブック

タイトル
DTMをもっと身近に
設定課題
老若男女が親しみを持ち、1つの表現方法として多くの人がDTMを使えるようになるには?

課題を設定した理由

DTMが広く認知されれば、楽器を触ったことがない人でも曲制作が可能になり、音楽の幅が広がるのではないかと考え、この課題に興味を持った。この課題を解決することが出来れば、音楽への理解がより深まり、音楽の社会的価値が高まる。また、自己表現の方法が1つ増え、人々の精神生活がより豊かになる。

アピールポイント

作曲初心者が実際に作曲をして、“どうしたら多くの人がDTMで曲制作が出来るようになるのか。”“どこが分かればDTMに親しみを持ってもらえるのか。”を考え、DTMに初めて挑戦する人に寄り添ったガイドブックの作成を行い、誰でも簡単に作曲ができる状況を作り出す。

研究方法

全校生徒にアンケート(回答数117人)をとり、DTMについての認知度・興味・関心などについて調査を行った。この調査から10代のDTMへの考えなどを集め、それにはどのような傾向があるのか、分析を行った。また、文献での調査を行い、インターネット上にあるDTMに対する見解の収集や既存のDTMの紹介ページの閲覧をし、作曲初心者の目線からどの部分が分かりづらいのかなどを考え、整理をし、まとめた。さらに実際に作曲アプリを使用して音楽を作成し、疑問に感じた部分を専門家の方にお聞きして、疑問点の解消を行い、またどの部分を多く説明すると分かりやすくなるのかなどのアドバイスをいただいた。

結果

アンケートの結果、DTMの認知度は約50%で半数の人が知っていることが分かった。また、“DTMをやってみたいですか?”という質問には“興味はあるが始めるのに抵抗がある。“と答えた人が約40%で最多であった。また、その原因は“難しそうだから。”“大変そうだから。”などのDTMに対する先入観であることも分かった。さらに、文献調査・インタビューから既存のサイトは使用するアプリ内の説明が少ないため、操作・手順の説明が分かりづらい、アプリ内で使用される言語が英語であるため、やり方をしっかり理解していないとアプリ内の内容が分からず戸惑うなどの理由がDTMを難しいと感じてしまう主な原因だと分かった。

課題に対する答え

DTMを始める抵抗感の原因である、“難しそうだから。”“大変そうだから。”などの先入観をガイドブックの利用で解消し、誰でも簡単に出来るものであることを知ってもらい、作曲初心者も曲制作を始めやすい状況を作り出す。また、作成するガイドブックには、使用するアプリ内の説明部分を増やし、操作・手順の説明のパターン化などを行い、誰でも分かりやすく、実際に作曲をした時に戸惑うことがないような、分かりやすいものを作る。