<5月19日(月)>
明治大学にてサントリーへの中間プレゼンが行われました。上司役として、田端昌史さん、山田祥子さんの2名がご参加されました。
授業前に、Handoutが用意できなかったことを上司役の企業参加者へお詫びに来る学生がいたりと、授業開始前から教室は学生の緊張が伝播し、ピンと張りつめた雰囲気でした。授業前には、全チームがデータの提出を終えており、始業と共に学生のプレゼンが始まりました。驚いたことは、中間プレゼンに向けた学生の事前準備です。何度もプレゼンの練習をした様子で、時間制限を超過したチームは1チームのみ。その他のチームはほぼ制限時間ぴったりの発表でした。
上司役の田端さんからは、中間プレゼンの位置づけに関して厳しい指摘がありました。「企業では中間プレゼンは120%~150%で挑む。その上で上司から軌道修正をもらうんだ。今日、みんなは、この程度で良いかな。という甘えが無かったか?」という言葉に、はっとする学生の顔。また、What(何を解決するための)How(手法)なのか?Howにばかり捉われ、What、つまりこの施策のコンセプトが分からないという課題解決の根本に関する指摘が続きました。
また、山田さんからは「チームで活動ができているのか?一部の人の企画ではなくメンバーの合意なのか?」というチームで課題解決に取り組む基本姿勢に関しての再確認がありました。社会人らしく行動すること、社会人目線で課題解決に向かうこと、この講座は本当に多くのことを学生要求し、産学で育成しているのだと、改めて実感させられる講座でした。
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<この講座を向かう学生の声>
リアクションペーパーからは、さまざまな観点で苦悩する学生の様子がリアルに見てとれます。何度も失敗し、何度も反省し、何度も立て直そうとするリアルな学生のコメントに、運営側も「頑張れ、頑張れ」と呟きながら目を通しています。
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<この講座に参加した企業プレゼンターの声>
サントリーホールディングの田端です。
各チームのプレゼンテーションをきいて、みなさん、真摯に取り組んでいることが分かりました。一方で、力を入れて議論すべきところ、頭に汗をかいて考えなければならないところがややずれている印象を受けたのも事実です。サントリーの課題とはなんだろうか。学生のみなさんの強みや弱み、社会人に求められることはなんだろうか――このベースの議論がしっかりできていないと、その議論のうえには、何も乗せられません。つまり説得力の欠いたプレゼンテーションになってしまうということです。
20世紀最高の経営学者といわれるドラッカーの言葉をご紹介しましょう。
「意思決定で重要なのは、問題の答えではなく、問題の理解である」
私たちも、この課題のなかで、正解を求めているわけではありません。みなさんならではの「問題の理解」をぜひ教えて下さい。そこをじっくり考えることで、新しい価値をもった提案を生み出すことができるのではないでしょうか。
やってみなはれ!