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授業支援のアプリケーション集合サービス 「ミライシード」

小中学校の9年間、
利用され続けるサービスだからこそ、
お客様の声を高速で生かし、挑戦し続ける

小中学校向け学習タブレットソフト「ミライシード」は、全国の小中学生の約3人に1人に利用頂いているサービス、シェアNo.1のサービスである。
「シェア1位の要因は、単なる学習ソフトの提供だけではなく、ICTサポータ(ICT支援員)を通じた人的なサポートがあってこそ」と語るのは、小中学校事業部副部長で、ミライシードの商品開発責任者でもある佐々木 雅弘氏。先生がたや学校現場への想い、ミライシードの目指す未来について尋ねた。

「ミライシード」の特徴を教えてください。

佐々木:
「ミライシード」は、タブレット端末などでご活用いただける、授業支援のアプリケーションの集合サービスです。GIGAスクール構想で生徒1人に1台の端末が配布される環境になり、現在シェア1位になりました。全国の小中学生の約3人に1人、約300万人に提供しているサービスとなります。最近ではコロナの影響で、学校からの活用のみならず、家庭からのアクセスも増え、最近では1日に約70万人を超える小中学生にご活用いただいています。

このサービスは、単にソフトを提供するだけでなく、 ICTサポータ( ICT支援員)を通じた人の手で、学校の支援をしていることが特徴です。学校の先生がたと「ミライシード」の使い方を一緒に考え、一緒に授業に入り、先生がたと子どもたちとICT用の成功体験を共につくっていくというところが、他社との大きな差別化であり、強みだと思っています。

ICTサポート事業も、「ミライシード」自体がシェア1位になる前に、既に市場の中ではシェア1位をとっており、 ICTサポータ( ICT支援員)は現在1,000人を超える規模になっています。

AIなどのテクノロジーを活用して、
学校ならではの授業づくり・学習支援に
こだわりたい

特に大切にされているポイントを教えてください。

佐々木:
2つあります。私たちは「学校」という場にサービスを提供していますので、先生がたを通じて未来を生きる力を子どもに育んでもらいたいと思っています。そこで、1つめは「先生の授業にどう寄り添っていけるか」をすごく大切にしています。これまでは、黒板やチョークで授業は成立していましたが、タブレットを使い、デジタルが入ることで、ある種、制限・制約がなくなるわけです。先生がたが思い描く「あるべき授業」は千差万別で、いろいろなアイデアがありますので、「ミライシード」を通じてそれらのアイデアを実現していきたい。だからこそ、「こんな授業をやりたかった」という、先生からの声をより多く引き出すことをすごく大切にしています。

もう1つが、「学校生活の中で子どもが自主的に取り組むための学びの支援をすること」です。授業ではない場面でも、「ドリルパーク(デジタルドリル)」など子どもたちがタブレットを手にすることで「ミライシード」にふれる機会が増えてきたため、子ども自身の学びに向かう意欲に応えられるよう、さまざまなしかけをふんだんに取り入れました。学びに対しての意欲・やる気をまず生み、それを継続させるためのしくみは、とても大切だと思うからです。

さらに、「ドリルパーク」の普遍的な価値として、自動採点のため先生の丸つけ業務軽減がありますが、この夏からは、AIを取り入れて、「個別最適化」も行っています。答えを間違った問題によって、次の問題を個別に出し分けるのですが、「子どもたちの取り組みを先生がリアルタイムに把握でき、一人ひとりの声かけにつなげていけるか」というところにもこだわっています。単に「何分取り組んだね」「勉強がんばっているね」など機械が子どもたちを自動的にほめたり、ポイントを与えたりすることでやる気を出させる…という、そういった外発的な動機づけだけではなく、「学校」という文化、空間の中で先生から具体的にほめられることに、子どもたちは、もっと学びに対するやる気がでると思うからです。

しかし、現状では先生は1クラス40人の子どもたちの学習状況を的確に見極め、具体的にほめることは、結構難しい。なので、そういう「具体的にほめるべきポイント」「もう少しがんばらせたいポイント」などを先生側にデータとして還元し、またその声かけを生むことで「子どもたちの学びへのやる気を出させていく」というところが、徹底的にこだわっているポイントです。

先生がたのアイデア交流で
「よい授業」から
「よい学校活動」へ
活用シーンの輪が拡大

ICTサポータ(ICT支援員)は、どのように学校に関わっているのでしょうか?

佐々木:
実は今、単に「ICTを使うことだけが目的になっている」ことが、結構あります。ただ、私たちはそういうことを提供しているわけではなく、子どもたちに力をつけてもらうため、よりよい授業を先生がたにしてもらうためのサポートを行っています。

ICTサポータ(ICT支援員)は学校に行って、先生とコミュニケーションをとり支援をしています。例えば、国語の「ごんぎつね」の単元をやると聞けば、「ソフトのこんな使い方どうですか?」と、具体的にその単元に対しての使い方を提案します。そこで先生からお返事があったら、一緒に使い方や指導案を考え、その授業に入り、授業が終わったらもっとこういう使い方あったよね…などの振り返りをしながら、また次の授業の相談をしていきます。

ただICTサポータ(ICT支援員)も、毎日その先生とマンツーマンで授業への協力ができるわけではありませんから、そういうきっかけづくりと先生が一人で自走していけるための手助けを中心に行っています。もちろん、定期的に学校を訪問しますので、そうした中でよりよい授業のありかたとか、よい情報を先生に伝えています。

さらに、サポートの強化に向けて、今年「カスタマーサクセス」という課を立ち上げて、「テックタッチ」といわれる部分での先生がたのご支援を強化しています。例えば、ウェビナーを開催して先生がたにオンラインで活用事例を提案したり、「ミライシードコミュニティ」をつくって、先生同士で、活用事例を学び合ってもらう。我々からもよい情報を提供して、もち帰っていただいて、参加した先生から校内の他の先生がたに広げてもらう。

また、「テックタッチ」の強みとICTサポータ(ICT支援員)という「ハイタッチ」の強みを活かしながら、よりよい授業を先生に行っていただく、さらに我々はそのよい授業を先生からうかがって、それをまたプロダクトに反映させていくサイクルを回し始めています。そのサイクルを「プロダクトフィードバックループ」と呼んでいますが、このループをどれくらい高速で回していけるかが、これから「ミライシード」が先生がたや子どもたちに愛されて、選ばれ続けるためには、重要なポイントだと思っており、そこを組織としても強めていきたいと思っています。

さらに、採択数は増えても、「ミライシード」に関わるチームと学校現場が近い距離であり続けたいと思います。それは、先生にとってはベネッセの「ミライシード」よりも、ベネッセのこういう人がつくっている「ミライシード」、顔が見えることで先生がたもものすごく愛着をもってくれますし、やはりよい声を届けてくれます。私たちも学校現場と近い距離で仕事をやっていかないといけないですし、そこにICTサポータ(ICT支援員)がいることでその距離をグッと近づけてくれる。この存在が、すごくありがたいなと思います。

急速に活用が拡大している中、開発時は想定していなかったけれど、「こんな使われ方するんだ」といった新たな発見はありましたか?

佐々木:
学級通信を作成する、出欠確認をするなど、授業以外の部分への活用の広がりが多くなっています。私たちはよい授業をしていただくための「ミライシード」と思っていたのですが、今はいろいろな先生がたのアイデアから、よい授業からよい学校活動のための「ミライシード」に守備範囲が広がってきていることを実感しています。まさに今、DXの進化が学校現場を起点に起こっているな、と思っています。

ネットにつながらない・・・などのトラブルが起きてしまったときの情報連携や体制などで大切にされていることはありますか?

佐々木:
私たち小中学校事業部の営業チームは、単に「ミライシード」を売るだけの組織から、学校現場の困りごとを解決していく組織へと昇華し、教育委員会やタッグを組んでいる販売店に、学校現場で起こっているトラブルシューティングの要素を伝えるようにしています。そうすることにより、教育委員会も「じゃあネットワークの増強をしよう」など、「ミライシード」単体にとどまらず、地域全体でICT教育の課題を解決していくための舵をきってくださっているという状況が生まれています。「ミライシード」のよい使い方だけではなく、ICT教育をきちんと実現していくための正しい情報をベネッセとしても正しくお客様に伝えていくということがすごく重要だなと思います。

「ミライシード」を通じて集めた
膨大なデータをいかに役立つ情報として
お客様に還元していくかが今後の課題

小中学校、ICTを通じた学校へのサポートで将来挑んでいきたいことはありますか?

佐々木:
1人1台のタブレット環境が、学校現場にとって当たり前であり続け、さらに「ミライシード」を通して継続的にご支援をしていくためにも、タブレットを使った指導で、子どもたちの学力が伸びたのか、どんな力がついたのかを可視化していく領域に踏み出していきたいと思っています。それは、日々蓄積される膨大な学習履歴を子どもたちや先生がたにどう還元していくかが重要だと思うからです。

「ビッグデータ」という言葉は簡単なのですが、やはりユーザーにとってどのような価値になってそのデータをお返していけるか…例えば先生にとっての使い道の1つとして、「評価」があります。学期末の通信簿に、学習履歴を効率化して、見やすい形に加工して先生にお返しすることが、新しい価値にも繋がるでしょう。また、子どもに対してもこれまでの学習の取り組みが、データの形で還元されることで、学びの意欲のアップや何らかの価値の向上に繋がると思います。そこをきちんと可視化していくことが、それこそ「ミライシード」の進化に留まらず、日本のICT教育を継続させる意味でも必要だと思います。

今後は、タブレットの家庭へのもち帰りが多くなり、学校起点の「ミライシード」と「進研ゼミ」が家庭の中で両方存在する状態が生まれます。そのときに、子どもたちの学力向上の視点に立ち、よりよいシナジーのありかたが何であるかをこれからは考えていきたいと思っています。

また、学校現場でも新しい困りごとやニーズがここから見えてくると思います。その新たな課題をいち早く私たちが検知して、そこに対してどういうふうな課題解決をしていくか。新しいお客様の課題を見つけられるチャンスだと思って、今のサービスにこだわらず、お客様に寄り添ったこれまでにない新しい商品・サービスを見つけていきたいと思っています。

カメラマン:阿部章仁