EPISODE
学びを支えるストーリー
学び・成長を
とことん支える
わくわく学べる仕かけで
自分から机に向かう子に
自分から机に向かう子に
小学生進研ゼミ
- 進研ゼミ小学講座
教材編集者
高田 七生 - 入社以来「進研ゼミ小学講座」の教材や情報誌の編集に携わる。現在は、小学1年生と入学前の子どもたちに向けた教材づくりを担当。2児の母でもある。
「進研ゼミ小学講座」では、「やってみよう」とわくわくしながら自分で机に向かえるように、教材への工夫を欠かしません。学習習慣を身につけるはじめの一歩である、小学1年生向けの教材を担当している者に、そのこだわりなどを聞きました。
- こだわりポイント
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- 学習習慣をつけるための工夫は、発達段階にあわせた「楽しい!」仕かけ
- 「できた」の積み重ねを通して、自信と学びに向かう姿勢を育む
子どもたちが目を輝かせて学べる教材とは?
- 高田
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「自分から机に向かえるようになってほしい」と、多くのおうちのかたが願っているのではないでしょうか。わが家にも小学校に通う子どもがいますので、それは同じです!
どうしたら机に向かうようになるかというと、低学年の子どもほど楽しいことがいちばん。「大きくなったら○○になりたいから」「悪い点を取ったら恥ずかしいから」などと先を見て行動するより、勉強でも遊びでも、目の前のことに「楽しい」「おもしろそう」と感じた時にスイッチが入るものです。
- 高田
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だからこそ教材をつくる際も、発達心理学や教育学の先生からお話をうかがったり、子どもたちに楽しいツボを聞いたりしながら、その学年の子どもにとって「いちばん楽しいことは何か」を徹底追究。
「おもしろそうだな」と、子どもたちが目をきらきらさせながら取り組めるように努めているのですが、その“いちばん”は発達段階によっても違うのです。
成長とともに変わる“いちばん”の楽しい・うれしい
- 高田
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小学校に上がったばかりの1年生にとっての“いちばん”は、おうちのかたの反応です。そこで、今年度の7月号(紙教材をお届けするタイプの講座)に工夫として取り入れたのが、「まるつけしてね!」というメッセージが書かれた『おうえんしおり』です。
子どもたちがシールなどで自分流にデコレーションし、おうちのかたに丸つけをお願いするときに教材にはさんでおくものなのですが、子どもはこれで「お母さん(お父さん)に見てもらいたい」という一心で頑張り、おうちのかたも子どもの頑張りに思わずキュンとして、笑顔のやりとりが増えたらいいなと。
- 高田
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チャレンジタッチ(デジタル教材をタブレットで学ぶタイプの講座)でも、子どものタブレットからおうちのかたのスマートフォンに、手書きのお手紙を送れる仕組みを導入。
おうちのかたからはスタンプや簡単な文章を返せるようにし、忙しいときでも無理なく、お子さまの「見て!」に応えられるようにしています。
2年生になると、自分の力で何かが変わる、誰かのために何かをすることにより、より喜びを感じるようになります。そのため、例えば9月号では、頑張って学習して芯が短くなると、芯の色が赤に変わる鉛筆をお届け。「きみの頑張りで芯の色を変えて、色がなくなった世界を救おう!」といったストーリー展開で学べる工夫をしています。
また、仲間と協力しようという気持ちが盛り上がる5、6年生には、チャレンジタッチで学年対抗のイベントを実施するといった具合に、発達段階・学年に応じて、机に向かいたくなるしかけをしているわけです。
「できた」という経験が学びに向かう力につながる
- 高田
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実はこうして「頑張ったらできた」「勉強って楽しいな」という体験を重ねることは、今の勉強だけでなく、先々の学びにまでつながります。というのも、解けたりわかったりすることで自信が高まるのはもちろんですが、やがて勉強が難しくなってきた時や目標を見つけたときに、「頑張ったらできた」といった体験があるほど「やってみよう」と思えるからです。だから、「進研ゼミ」での毎日の学習を通じて、そんな学びに向かう姿勢を育むことも目指しています。
そのため、おうちのかたから「いつもは失敗したら諦めてしまう子が、諦めずにやるのを見てびっくりしました」「うちの子がこんなにやると思わなかった」といった驚きや喜びの声が届くと、本当にうれしいですよね。
すべての子どもが夢中になるようなしかけを目指して、いつも試行錯誤の連続ですが、それだけ考え甲斐もあるというもの。これからも子どもたちの“楽しい・うれしい”を考えながら、とことん「わくわく」する工夫を生み出していきたいです。
聞き手・文:竹倉 玲子
撮影:デザインオフィス・キャン
(2019年10月取材)
※ここでご紹介している名称・デザイン・内容・お届け月などは変わることがあります。ご了承ください。