「GTEC Junior」は、日々の英語活動の成果を実感する機会として非常に適したテストです。
「GTEC Junior」では、子どもたちの日常生活の延長線上にあるリアルな状況設定の中で、学校の授業や外国語活動で学んだ英語を「使う」経験ができます。学校以外でなかなか英語を使う機会のない子どもたちにとっても、「英語で○○ができた!」といった達成感や有能感が増し、「英語をもっと学びたい!」という意欲が高まる良い機会になるのではないでしょうか。
「タブレットを用いた、小・中学生向けの英語テスト」というのも画期的だと思います。
ICT情報機器を活用した教育は年々重要度を増し、デジタル教科書やデジタル教材などが小中学校現場で多く用いられています。
また、GIGAスクール構想により、一人一台端末が導入されました。
デジタルネイティブの子どもたちは、大人が考える以上に機器を使いこなし、ゲームに挑戦しているような感覚で楽しみながらテストを受けることができます。良質な絵や音声などを多感覚的に用いることができるのもICTの利点です。
その他にも、技能別・レベル別にスモールステップで丁寧にレベルアップしていけるのも「GTEC Junior」の魅力ではないでしょうか。
特に、テスト後に返却される帳票やスコアレポートでは、集団で行う授業ではわかりづらい、児童・生徒個々人の英語の強みがよくわかります。
まずは英語への前向きな態度を育みたい小学生に返却されるスコアレポートでは、やる気を促すポジティブな内容になっているのもよいと思います。
また、Junior Plusでは、「GTEC Junior」スコアに対応する「GTEC」スコア・CEFR-J(※)の情報が掲載されますので、次のレベルのテストである「GTEC」での結果相当がわかることで、児童・生徒は次の学びへの未来志向が広がるのではないでしょうか。
先生方にとっては、客観的なスコアを基に子どもたち一人ひとりの強みを褒める機会にもなります。
得意が見つかりづらい受容技能Listening・Readingで強みを発揮する児童・生徒についても、見落とさずにしっかり褒めて英語へのやる気を後押しできます。
2020年度から中学年から外国語活動が始まり、高学年で英語が教科となり、小学校では指導と評価の一体化を目指してさまざまな取り組みがなされています。今後ますます英語の評価をどうするかが重要になってきますが、「GTEC Junior」はまさに、指導と評価をつなぐ存在になると確信しています。
また、「GTEC Junior」から「GTEC」にスムーズに移行できますので、小学校から中学校への学びの接続が強くなることが期待されます。
※CEFR-J:世界基準の言語到達度指標である「CEFR」をベースに、日本学術振興会・科学研究費助成事業における CEFR-J研究開発チームが、日本の英語教育での利用を目的に構築した、英語能力の到達度指標になります。