みなさんは、起業やフリーランスなどの働き方に興味がありますか?
稼ぐ力UP講座4回目のテーマは「起業に向いている人はどんな人?」です。
今回は将来稼ぐ力をUPするのに役立つ、起業のお話を藤村さんに教えていただきます!
稼ぐ力UP講座シリーズ
第1回 稼ぐ力って何?
第2回 たくさん稼げる人の3つの共通点
第3回 これからの時代の就職の考え方
第4回 起業に向いているのはどんな人? ←今見ている回
第5回 稼げる人の学問の選び方
自分で会社を作ることと就職の違いは?
起業ってカッコいいですよね。夢がある感じがして、ちょっと憧れます。
起業にはたしかに夢がありますが、起業してビジネスを続けるのは、ラクなものではありませんよ。
そうなんですか?
実は私、憧れておいてなんですけど、会社に就職するのと自分で会社を起こす起業の違いってなんなのか、あんまりわかっていないんです。
違いは大きく2つあります。
会社に就職する場合は、会社全体の仕事の中で自分の与えられた役割でどう結果を出すかを考えます。
一方、起業は会社のビジネスモデル全体を、自分で考える必要があります。
ビジネス全体というのは??
商品・サービスを知ってもらうプロモーションの方法から、商品・サービスの作り方、収益の出し方、販売方法、どんなスタッフがいるか、お給料はいくらにするかなど、入り口から出口まですべてです。
たしかに、会社の仕事の仕組みを全部考えるのは、全然ラクじゃないですね。ほかの違いは何ですか?
もう一つ大きいのは収入面です。
起業家は、事業の業績次第で会社員に比べて高額のお金を稼げる可能性もありますが、売上が突然なくなったり減ってきたりするリスクがあります。
そこは、毎月安定して給料がもらえる会社員との大きな違いです。
なるほど~。安定してお金が得られるとは限らない、というのはなかなか大変ですね。覚悟がいるなあ。
じゃあ、起業で成功する人に共通する特徴とかありますか?
起業で成功する人に共通するのは強いエネルギー、目的意識をもっていることです。
日本で起業する人は海外に比べるとまだまだ少ないですが、その意志が強い人は、ぜひ覚悟を持って起業に挑戦してほしいです。
目的意識って、たとえばどんなことですか?
自分がなぜ起業するのかの強い明確な理由ですね。
このビジネスでこんな人を助けたい、こんな世の中にしたい、起業してこう生きていきたい、など起業の強い目的意識があることが、起業で成功する人の共通点のように思います。
単なる憧れじゃ難しそうですね!?
起業は起業することがゴールではありません。起業したあともビジネスをコツコツ続けていくことが重要です。
ビジネスを継続させるためには、いろいろな困難を乗り越えられるぐらいの強い目的意識が必要だと思います。
新卒で就職したい企業がみつからない場合は起業すべき?
ところで、就職活動中に自分のやりたいことができる企業が見つからない場合は、自分で起業して会社をつくるのがいいでしょうか?
やりたいことのできる会社が見つかるまで、1人でフリーランス(個人で仕事を請け負う働き方)や起業という道もあるとは思います。
ただ、大きな仕事、大きなことをしたいと思っているなら、1人では大変なので仲間を作ることも大事です。
1人でフリーランスや起業をしながら、一緒に事業をやってくれる仲間を探したり、同じような目的をもった企業を探して転職したりすることも大事かもしれません。
仲間や自分に会う会社は、あとからでも見つかる可能性があるということですね?
フリーランスでも起業でも、何かの仕事をしながら社会に出ていれば、そういう出会いやチャンスがあります。
社会人経験が2~3年などの第2新卒の人たちも転職しやすい環境になってきていますよ。
別々の会社に就職していた大学時代の友達同士が、数年後に集まって起業するというケースもありますし。
たしかに、仕事って一人より仲間がいたほうが大きなことができそうです。
副業や転職、第2新卒などがしやすい世の中に!
ところで、将来やりたいことがたくさんある人は、どうすればいいでしょう?
1つの仕事を起業やフリーランスとしてやったり、比較的自由時間が取りやすい会社に就職したりして、自分の自由時間を確保したうえで、別のやりたいことを副業で行う道もありますね。
そういえば、日本の会社では副業OKの会社が増えてきていると聞きます。
ええ。ミライの日本の社会は副業がもっと自由になるでしょう。
また、1つの会社にとどまらず自分の技術や経験をさらに磨くために転職したりする人も増えるでしょうね。
ジョブ型雇用のメリットとデメリット
そういえば、お父さんに「前は総合職っていう会社内の様々な仕事をする職種での採用が多かったけど、最近は専門を絞った採用方法が増えているよ。得意なことがあればそんな就職もいいんじゃない?」と言われました。
それは、会社が働く範囲を明確に定義して契約を結ぶ「ジョブ型雇用」ですね。
この働き方だと得意がどんどん得意になって稼ぐ力がつきそう。めざしたほうがいいでしょうか?
入社したら自分に合っていない職種に配属されて悩む人を救う、という意味では「ジョブ型雇用」は役立つと思います。
ただ、将来社長になりたい、なれるような人は、エンジニアだけど経営能力があったり、研究職なんだけどコミュ力が高かったりと、ひとつの専門分野にとどまらないものなんです。
えー?面白いですね。
そういえば新しいことは別の分野の組み合わせで生まれるとか、そういう話がありましたね!(「稼ぐ力UP講座第2回」を参照)
ええ。世の中に今までなかったようなすごいイノベーションは、一つのジョブにとどまっていると産まれないリスクもあるんですよね。
もしも将来大きく稼ぎたい人は自分の専門エリアを超える発想も大事だと思います。
参考になります!!
今回は起業の話と、やりたいことがたくさんある場合、そして専門分野に絞る働き方について考えました。
次回はいよいよ最終回。稼ぐ力がUPする大学の学問選びについて考えていきましょう。
いよいよですね。学問選びはすごく迷っているのでとても楽しみです。
まとめ
起業に向いている人は?
・強い動機や目的がある人。
・副業・転職がしやすい環境になっている。
・1分野の知識だけではイノベーションを起こしづらい面もある。
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稼ぐ力UP講座シリーズ
第1回 稼ぐ力って何?
第2回 たくさん稼げる人の3つの共通点
第3回 これからの時代の就職の考え方
第4回 起業に向いているのはどんな人? ←今見ている回
第5回 稼げる人の学問の選び方
<この記事を書いた人>
取材・文:長谷川ヨスコ
タイトルデザイン&画像:クロロ
<協力>
スパークス・アセット・マネジメント株式会社
代表取締役専務 藤村 忠弘 さま
※この記事は、公開日時点の情報に基づいて制作しております。