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RECRUITMENT

学校の幸福量を最大化するための
「仕組み化」に挑戦する

友澤 真伸

大学でシステム経済学を専攻、2015年新卒入社

首都圏のコンサルティング営業(高校領域)担当

  • 学生時代は理系の大学でシステム経済学を学んでいた友澤は、現在、教育改革のさなかで、激動の首都圏の進学校担当として日々奮闘している。彼が実現したいことのキーワードは学校にあった「仕組み化」。その言葉を発する想いの裏側を追う。

データから見える課題点を武器に、
学校にあった「仕組み化」に乗り出す

現在のお仕事について教えてください。

入社後は北海道を担当しましたが、その後、首都圏担当になり、東京の進学校を担当しています。入試分析や模試の結果分析やサポートなど、私たちは担当している学校が良くなるためにできることを一緒に考えさせてもらっています。

働き方改革や入試改革、ICT導入など、学校を取り巻く環境は大きく変化しています。デジタル化などもその一つです。しかし、先生や生徒の日々はまだまだアナログな点が多いのが現状です。

例えば、非常にやる気のある先生が他の先生や生徒を引っ張って指導している間は入試実績が良いが、その先生が異動された後に学年の成績が下がってしまう、こういった先生個人の力に頼った状況はよく見られます。

私は、熟練の先生であっても、新人の先生であっても、学校として同じような成果を出せる仕組みをつくりたいんです。私たちは外部の人間でありながら、先生方の仕事の負担を減らし、価値を上げるところに効果的に力を注ぐためのお手伝いをさせて頂ける立場だと思っています。

一例として、「模試は受けたままで結果は活用できていない」とおっしゃる先生に、模試の結果から気になる生徒をリストアップしてもらったことがあります。これまでだと、一人ひとりの結果をもとに、その生徒がどうしたらいいかと個別の対応をすることが多かったと思うのですが、私が行った提案は全く違うものでした。

例えば「模試は受けたままで結果は活用できていない」というお声をいただくことがあります。従来は模試は一人ひとりの結果をもとに個別の対応をすることが多かったのですが、模試の結果から気になる生徒をリストアップしてもらったことがあります。そしてリストアップされた生徒たちの結果と志望校を分析したものをもとに、先生に個別の相談会を実施して頂きました。すると、限られた先生の時間で、学年全体に良い変化が生まれたことがありました。100人の中で最も対応が必要な生徒を明らかにし、対応策を提示するという方法の可能性が見えた瞬間でした。

もちろん場面ごとでは、一人ひとりと向き合う時間は必要。ただ、すべての場面で実施するには時間の限界もある。先生が一番困りそうなところに先んじて対策することも、時には必要だと思いますし、仕組み化することで、より多くの先生方がやりがいをもって指導にあたれると思うんです。

学校も生徒と先生という個人の集合体です。誰か一人が無茶をすれば誰かがラクになるかもしれませんが、それは幸福の総量が増えたとは言えないと思います。属人的に誰かが頑張るのではなく、関わるすべての人がやりたいことをスムーズに実現できる仕組みをベネッセでつくり上げたいと思っています。

焦りは禁物
合意形成こそもっとも時間を
かける必要がある

その奮闘の中で、仕事観に影響を与えたできごとはありますか?

北海道の学校担当時代、ある学校の先生と強い信頼関係を構築できており、新しい学びの導入を進めることになりました。一部の先生は必要性を感じられず納得しきれていない様子だと気づいていましたが、その信頼する先生が中心となって推進してくれていたのです。

ところが、新たな学びを導入した対象の学年の、入試実績が期待した結果にはなりませんでした。決して導入した学び自体が原因ではないことはわかりつつも、当時から新たな動きに納得しきれていなかった先生方の間に溝が生じるきっかけが生まれ、結果にもつながる一因となったのではないかと捉える先生方もいらっしゃいました。

その際、ある先生から呼び止められ「世の中には捨てていいものと捨ててはいけないものがある。データだけで判断して変えちゃいけない」と話してくださいました。

推進してくださる先生はもちろん、自ら、関わる方との対話機会や、導入後に学校現場をつなぐフォローを社内で協力してもらうなど、皆が自分事となる関わりを増やしておけば、このような事態は避けられたのではないかと今でも後悔が残っているできごとです。

学校は関わる先生も多く、様々な考え方があります。データ重視の方もいれば、想い重視の方もいる。けれど、私も先生もお互いに見つめている先にいるのは同じ「生徒」。生徒に良い教育を提供するという同じ目的がある限り、共通言語はあるはずです。その先生の心情や思考に合わせた言葉で話し、受け入れてもらえる努力が必要だと感じています。

さらに、北海道と首都圏で働いてみて、先生が大切にしていることは地域によって違うように感じます。例えば、北海道では地元に対する愛情がベースにあり、近隣から信頼を得るために、北海道内を良くするために何をすべきか、が起点です。一方、首都圏においては情報に対してのアンテナに敏感で、他校の事例などにも非常に関心が高く、先生や生徒にどんなメリットがあるのかが問われるように思います。まさにそれぞれの学校の特色を理解した上で提案するのは、営業としての醍醐味です。

EVERESで知った新しい学びの形
これからの学校教育の在り方に可能性

そもそもベネッセに入社を決めたのはなぜですか?

私の場合は理系の大学でシステム経済学を専攻していたのですが、当初はそのまま大学院に進学するものだと思っていました。

転機となったのはベネッセの「EVERES」(ライブ授業をベースにしたカリキュラムを提供する中学生向けのサービス)との出会いです。学生時代、近所の自分も通っていた塾で講師のアルバイトをしていました。ある日、部活の先輩から「面白い塾の講師を紹介できるよ」と言われて紹介されたのが、「EVERES」でした。

そこではこれまで自分がやってきたこととは全く違う世界が広がっていました。授業はオンラインでの配信で、塾生はそれぞれのパソコンの向こう側で個々のペースで学習。授業ごとに満足度が表示され、講師の評価も掲示板で流れている。

マンツーマンで教えるのはもちろんおもしろいですし、教えている子どもがメキメキと伸びる姿を目の当たりにするのはもちろん嬉しい。でも、生徒と講師それぞれの時間を拘束し、つきっきりで指導することに効率の悪さを感じていた私にとって、「EVERES」のシステムはとても画期的だったのです。

生徒も講師もお互いの時間を効果的に使っていると感じられたことに加え、今は学校現場でも教科書と動画授業などアナログとデジタル両方の学びが導入されているので、時代に合っているなと感じました。

その時、コンサルティング営業の担当社員で、かつEVERESで講師をしていたOBに話しを聞く機会がありました。その先輩の仕事内容などを聞くうちに、興味を持つようになりました。そして、自身が生徒として通っている時には気づきもしなかった学校の側面が見え、先生方の悩みや、学校としての戦略などにも関わることができるということが魅力的に思えました。また、さまざまな教育改革が行われる中、学校として変化の時期にあることに加え、少子化により学校も差別化が必要な時代を迎えていることから、これからの学校教育の在り方を一緒に考えられることに可能性を感じたんです。この時のできごとが、今の仕事への志につながっています。

学びに関わる「幸福の総量」を
仕組みで増やしていくために

今後、今の仕事で成し遂げたいことは何ですか?

これまでお話ししてきた「仕組み化」をしっかりと形にしていきたいと思っています。人が変わっても、質の高い教育を届けつづけるお手伝いをすること―これは日本中のあらゆる学校とのつながりがあり、それに対応した多様なサービスを持つベネッセだから実現できると思うのです。

そのためには、多くの人を巻き込み、関わる人たちの納得を得ることが重要になります。学校で何かの新しい取り組みを導入してもらう時は、先生にも生徒にも納得して活用してほしい。だから、これまでよりも一層積極的に発信したり、関わる方のお話を伺ったり、向き合う時間を意識的に増やすようにしています。今はたとえ飽きられたとしても、繰り返すくらいの気持ちでいたいと思っています。方法論に対する意見は違っても、目指すゴールは一緒、ですから。

私にとっての
「はたらく」

『自分が熟考したことを仕組み化し、多くの人に広めていくことが、自分にとってはたらく実感が一番持てる時ですかね。あえて「学ぶ」を反対語にしたのは、仕事のためだけではない自発的な学びは生涯ずっと続けていかなきゃいけないよね、という思いから。結果的には、その学びは仕事にももちろん活きてきます!』

※塩瀬隆之氏(京都大学総合博物館准教授)が、「はたらく」への考えを深める目的で作ったフレーム。反対語・類義語を考えると「はたらく」の多面性を実感する。また、各三語挙げることで個人の価値観が分かりやすくなる。