教育から介護まで多様な領域への
従事とデータの分析から活用にまで
関われる大きなやりがい
宮下 ゆかり
コンサルティング会社から、2019年中途入社
分析センターのデータサイエンティスト
- 教育事業に関わりたいという思いと「よく生きる」という企業理念に魅力を感じ、Benesseへの入社を決めたデータサイエンティストの宮下。お客さまの声としてのデータを真摯に受け止め、日々企画立案や改善につなげている社内のメンバーに刺激を受けているという。Benesseでの働きがいと、これから自身が目指す方向性について話を聞いた。
誰かの幸せのために役立っている、
という実感を求めて入社
現在、データ分析の経験を活かせるポジションは多くの会社で募集していますが、自分が世のため人のために働けるかという観点で探していたところ、Benesseでもデータ活用が進んでいることを知りました。
もともと、学ぶ楽しさを知ることは、きっと人生を豊かにしてくれ、強く生きていくことを助けてくれると私自身思って生きてきました。
ですから、多くの人にそのきっかけとなるサービスを提供できることは、仕事としてとても価値がある!と思ったことが最初の入り口でした。
業務内容としても、分析だけでなくデータを活かす企画や提案、プロジェクト推進などにも携わるデータサイエンティストとして仕事をしたかったので、立ち上がって3年の分析センターでの募集を知って、多様な仕事に従事できることも魅力的に思いました。
どんな仕事にも苦しい場面はありますが、私にとって、最後までがんばれるモチベーションは、誰かの役に立ち、誰かの幸せのために役立っていると実感できること。
「よく生きる」を支援するBenesseでのデータサイエンティストとしての仕事なら、めげそうなときもきっと胸を張って仕事に取り組めるのでは、と考えたことが決め手になりました。
入社以前より、Benesseにいた友人から「教育に対してすごく情熱を持っており、顧客志向が徹底されている会社だ」と聞いていましたが、実際本当にその通りだなと実感しています。
最も印象的だったことの一つは、新型コロナウイルス流行下での対応です。
入社したのが、2019年の12月で、入社して間もなく休校、緊急事態宣言、テレワーク…と刻一刻と市場環境も、自分達の働き方も変化していきました。
「学びをとめない」というのは簡単だけど、大きな変化の中でそれを実現していくことは大変なこと。
そこを、Benesseだからできることは何なのかを現場が考えて、スピーディーにお客さまが求めるサービスを次々にリリースしていくところを目の当たりにし、強くしなやかな会社だなと感じました。
教育事業から介護事業まで、
データの先にある
「お客さまに喜んでもらうこと」を実感
私は、1週間のうち3日間は進研ゼミ(教育事業)、2日間をBenesseスタイルケア(介護・保育事業)と兼務しています。
進研ゼミでは、デジタル教材がよりよい商品・サービスになるよう、学習状況や正誤・成績等の膨大なデータから目的・テーマに応じて、何のデータを抽出・分析するのかの検討から分析までを様々な角度で行い、分析結果から今の教材の課題と次の打ち手を提案しています。
入社直後、商品開発や営業チームのメンバーにデータ分析の結果やレポートの結果が手に渡るところを間近でみたのですが、彼らがそれを真摯に受け止め、新規企画や改善につなげていること、そして、反映されてできあがるサービスのクオリティの高さにも驚きました。
率直に、Benesseはデータに誠実な会社だと思います。
企画評価会議の場などでデータをもとにした成果や失敗をきちんと報告し、次に向けた対策を議論しますよね。改善点に率直に向き合うことは、実は当たり前のようで簡単ではありません。
「お客さまに喜んでもらうにはどうしたらよいか」を追究する姿勢にブレがないからこそ、できることだなと。
私を含めデータを扱う人は、ファクトに誠実でありたいと考えると思います。分析の結果がバイアスがかかることなく伝わり、結果として子どもたちの満足度につながっているのを感じられるので、頑張る力が湧いてきます。
ですから、今私は、自分自身がデータのプロとして正しく丁寧な仕事をすれば、必ず顧客に喜んでもらえるサービスにつながっていくと信じられるのです。
また、私にも子どもがいるのですが、児童館などで子どもたちの「進研ゼミやっているよ!」という声を聞いたり、街でしまじろうを持っている子を見かけたりしますし、当社に寄せられたお客さまの声が共有されますので、お客さまとの距離の近さと、私が仕事をした先に、お客さまの喜びがあることを実感します。
はい、介護施設を運営するBenesseスタイルケアでは、「サービスナビゲーションシステム」という介護記録システムの分析を行っています。
もともと、単なる記録を残すツールではなく、スタッフに気づきを促すことを大切にしたシステム。
それを、より安全で快適な介護サービスにつなげるにはどうしたらよいかを、ご利用者さまの日々のご様子の記録から、適切なケアを検討する試みを深化させています。
「科学的な介護」の必要性が認識され始め、介護業界のデジタル化が進みつつある変革期の中で、必ず重要になる仕事を担えることにやりがいを感じています。
様々な学びの機会を活用し
グループのデジタルシフトに貢献したい
Benesseの特長は、「デジタル」とひとことで言っても活躍できる領域がとても広いこと。
データサイエンティストとして分析の腕を磨く、AI技術を商品・サービスに適用する、分析基盤の構築プロジェクトを推進する、デジタル人材育成に携わる、と様々な選択肢があります。
さらに、教育事業から介護事業まで多様なドメインで働けることも当社ならではですよね。
こうした幅広い機会を活用して、ビジネスに役立つアウトプットができるデジタル人材として成長していきたいです。
また、研修も豊富で、オンライン動画学習のプラットフォームUdemy※や、開発の実技から最新の業界動向まで、デジタル研修のメニューなど、スキル向上の機会も用意されているので、積極的に利用したいです。
※Udemy:
現役のエンジニア、ビジネスマンなど各界の実務家たちが、「講師」として動画講座を提供。最先端の講座をどこよりも早く受講できる「オンライン動画学習プラットフォーム」
データは一部の分析チームだけが扱えばよいものではないと思っています。商品企画メンバーが見たい時にデータをすぐに取り出せる環境を整えたり、先端技術に明るい外部のデータサイエンティストと協業したりする機会を創出できれば、データ活用の幅がぐっと広がります。
また、データは、お客さま、事業部、現場など、誰かの課題解決まで至って初めて意味をもつもの。現実を良い方向に変えるためにデータやデジタル技術を使うことにこだわりたいです。多彩なデータをクロスさせながら、事業間のシナジーを生むコラボレーションができたらよいですね。
私にとっての
「はたらく」
私にとって仕事は、「誰かの役に立つ」こと。自分のやっていることが人のためになり社会の役に立っているのは幸せなこと。だから、今は、お客さまからの手紙とかメッセージとか紹介されると泣けてきます。
※塩瀬隆之氏(京都大学総合博物館准教授)が、「はたらく」への考えを深める目的で作ったフレーム。反対語・類義語を考えると「はたらく」の多面性を実感する。また、各三語挙げることで個人の価値観が分かりやすくなる。
学生時代は物理の研究をしていて、卒業後、コンサルティング会社に就職しました。そこでは、アンケートなどの市場調査や事業データの分析をし、そこから見えた事実からクライアントであるお客さまへの提案につなげていました。
最初の就職先を選んだ軸は、自分が成長できるか、自己実現できるか。
ただ、10年以上仕事をしてきて、ある時から「自分のためだけ」に働くことは虚しいなと感じるように。
もっと世のため人のために働きたい、それを実感できる会社で働きたいと思うようになりました。
コンサルタントの仕事は、エンドユーザーが遠く、自身の仕事が実社会にどう影響を与えたのかが見えにくかったのです。
きっと、私が働くことに「わがまま」になったのだと思います。