社会と経済・金融に関する知識を早くから身に着けることがますます重要になってきていると言われる「人生100年時代」。
そんな時代に社会に出る高校生のキミたちに向けて、投資運用を行うスパークス社の藤村さんに『お金』について学ぶメリット、ミライで注目される5つの分野について教えていただく、このシリーズ。
今回は番外編として、藤村さんが普段お仕事をされている『投資』や投資運用会社について、さらに高校生のキミが『投資』について知るメリットを解説します。
『投資』と投資運用会社の役割を知っておこう!
キミは『投資』と聞いて、何を思い浮かべますか?やっぱりお金が増える、お金儲けというイメージでしょうか?
まずは、そもそも『投資』って何なのか、投資運用会社がどんなことをしているのかを知りましょう!
融資とは違う!『投資』は、事業の成功を期待して資金を出すこと
『投資』は、何かの事業・プロジェクトに対して、資金を出すことです。
資金を貸してあげること(融資)も同じ役割ですが、貸した場合には利子をつけてその金額を返してもらうだけです。
一方で、投資は成果を配分してもらうことを期待して資金を出す点で異なります。
事業を行う人からすれば、成功を一緒に期待してもらえる人という意味で、同じ側に立っていると言えます。
事業を行う人と、お金を預ける人を繋いで、より良い社会を実現させる投資運用会社
そして、投資運用会社は、会社として『投資』を行う企業です。
専門的な調査を行って、投資先をしっかりと調べられるので、少しのリスクで銀行預金の利息よりも高い利回りを得られる可能性があります。
また、投資資金を管理して、預かったお金がどのようになっているかを定期的に報告・説明することで、安心してお金を預けることができます。
お金を預ける人が投資運用会社を利用するメリットは、この2点にあります。
社会では、新しい事業を行いたい人に、必ずお金が集まるわけではありません。
お金を動かし、必要なところにお金を循環させることで、より良い社会の実現に役立っているのが、金融機関であり、投資運用会社なんです。
高校生の今、『投資』について知るメリットって何?
そうは言っても、『投資』なんて身近じゃないし、高校生が知る意味なんてあるの?
まだまだキミもそんな気持ちかもしれませんね。
では、高校生が『投資』のことを知る意味って何でしょうか?大学生や社会人になってからでもいいのでは?と思うかもしれませんが、今キミが知るメリットもあるんです!
損をしない・騙されない知識や社会の仕組みがわかる!
『投資』は、たしかにお金を増やすことができる手段でもありますが、『投資』について知ることは儲けるためだけではありません。
それよりも「損しない」「騙されない」ことを知ってほしい、身につけてほしいです。
この業界では、詐欺が定期的に起こります。騙される人がいつの時代もいるわけですが、投資=リスクがなければリターンがない、うまい話は世の中にそうはないということを、高校生のキミに知ってほしいです。
近年、とくに増えつつあるのが、知識や経験が未熟な大学生を狙った詐欺事件です。成人となる20歳になれば、契約も結ぶことができます。
高校生のうちから投資や資産形成を勉強することで、モノとお金の流れという社会の仕組みをわかり、詐欺被害に遭うことを防ぐことができるんです。
『投資』の視点でも、ミライを考えよう!5つの分野に注目!
『投資』と聞くと、ついお金儲けのイメージが先行してしまいますが、決してそれだけではありません。
なんで給料がもらえるんだろう?
なんでお店で、このモノ・サービスが、この値段で売られてるんだろう?
そんなモノの流れ・お金の流れ、広い視野で経済の流れを知っておくと、キミの人生できっとプラスになります。
経済の勉強は暗記ばかりと思うかもしれませんが、こういう社会で当たり前のことを考えてみてくださいね。
仕事として、このような投資運用を行う「ミライ予測のプロ」でもある藤村さん。
そんな藤村さんが、これから伸びると考えている5つの分野を解説しているシリーズ本編も、ぜひご覧ください!
『ミライで注目される分野』シリーズ
・ミライで注目される分野の概要
①クリエイティブな産業編
②環境問題に貢献する産業編
③外国人のサポートをする産業編
④超高齢社会に必要な産業編
⑤食糧不足問題に貢献する編
・【番外編】投資って何?
<この記事を書いた人>
進研ゼミ高校講座
ライター/クロロ
※この記事は、公開日時点の情報に基づいて制作しております。