商品の「安心・安全」を語る上で、最も大切で基本的なことが「原材料を把握する」ということ。ベネッセコーポレーションでは、企画時と実物製作時の2段階で、素材・原材料の調査を行なっています。「何でできているかわからない」という部分がなくなるまで、調査の徹底につとめています。
ベネッセコーポレーションでは「原材料を把握する」ということを「安心・安全」の基礎と位置づけています。そのため、企画の段階から原材料を意識して設計。企画完成後には専門部署で書類での評価を行い、企画の内容を綿密にチェックします。
この審査でチェックするのは、商品に使われる「布」「紙」「プラスチック」などの部品が、どのような素材で作られているか、どのような「染料」「塗料」「インク」で色づけされているか、人体に影響がないかどうかという点を、安全性の資料を元に、法令を上回る自社の基準で調べ上げます。
原材料がわからない時は、製造担当者と連絡を取り合い、確認します。「審査」は長期間におよぶ場合もありますが、この評価を通らなければ、商品が製品化されることはありません。
安全性の資料は、厚さ数センチになることも。 ここから徹底的に危険因子を取り除いていく。
原材料の審査は、試作品ができた後にも行ないます。それが「物性・構造審査」と「分析審査」。試作品の原材料に人体に影響のある物質が使われていないか、専用機器を使ってチェックします。
また、強度に問題がありそうな時や、少しでもケガのおそれがある場合は、この段階で設計や素材を見直します。
物性・構造審査、分析審査では、商品だけでなく、
それを包む袋の素材までもをチェック。
企画から審査、発送までの流れ