こどもの
ウェルビーイングを
考えよう
About
こどもの声を聞こう、家族みんなで
ウェルビーイングを考えよう
SDGsの次のキーワードとして、「ウェルビーイング」という言葉が注目されています。
それはココロも、カラダも、社会的にもよい状態のこと。
親や大人は、いつだってこどもの幸せを願っています。
でも、忙しい毎日の中で、つい大人の価値観で決めつけてしまったり
よかれと思って… なんてこともありますよね。
この活動は、昨年度実施した「こどものウェルビーイング」を考えるウェビナーから始まりました。
< 2023年度の「こどものウェルビーイ
ング」ウェビナー視聴者からの声 >
- こどもの自己肯定感には、こどもの頃からの親や周囲の大人の接し方、かかわり方が大切だと改めて気付きました。
- 押し付けではなく、こどもの立場で、その子にとっての幸せとは何だろう?をもっと考えていきたい。
- 親である自分自身のウェルビーイングにも目を向けることが大切。こどもと共に親も一緒に幸せを追求したい。
「こどものウェルビーイング」のためには、いつもよりちょっと意識してこどもの言葉、そして表情や身振りから
「その子が本当に幸せであるために必要なことは何なのか」を考えてみることが大切。
「こどものウェルビーイング」を考えることで
大人自身もまた、それぞれのウェルビーイングのありかたに気付く機会になるかもしれません。
世界こどもの日って?
World Children's Day(世界こどもの日) こどもたちの相互理解を深め、福祉を増進させることを目的として1954年に国際連合総会にて制定された国際デーの一つ。
[日本ユニセフ協会]世界こどもの日
11月20日は「世界こどもの日」。
世界中でさまざまな取り組みが実施される中で、こどものウェルビーイングのために、身近なところから変化を。
まずは「こどもの声を聞いてみる」そんな一歩から始めてみてはいかがでしょうか?
ウェルビーイングに気付き、考えるきっかけとなることを願って。
こどもの声を聞きながら、おとなもこどもも 大切なことを伝えあい、保存ができる。
そんなちょっとしたツールを公開しました。こちらからプリントアウトしてお使いただけます。
この「問い」がどうしてウェルビーイングにつながるの?
voices
教えて!みんなの
こどもの声でハッとしたこと
こどもの発した何気ない言葉には、その子なりの幸せや家族のありかたを考えさせられる本質が含まれています。
ベネッセウェルビーイングLabは、「世界こどもの日」を前に、親や大人のみなさんに、
どんなこどもの声に「ハッとしたのか」、そこから感じたことを募集しました。
寄せられたたくさんの回答から、ここではその一部をご紹介します。
こどもの声を聞くこと
~ 有識者のことば ~
Yoshiki Ishikawa 石川 善樹
公益財団法人Well-being for PlanetEarth代表理事
専門分野は、予防医学、行動科学、計算創造学、概念工学など。
「人がよく生きる(Good Life)とは何か」をテーマとして研究。
公益財団法人Well-being for PlanetEarth代表理事
専門分野は、予防医学、行動科学、計算創造学、概念工学など。
「人がよく生きる(Good Life)とは何か」をテーマとして研究。
すこし前の話ですが、近所にあるお寺の掲示板に、次のようなメッセージが書かれていました。
「人間を尊重するということは、相手の話を最後まで静かに聞くことである」
確かに、と思いましたが、中々できることではないですよね(だから掲示板にわざわざ書かれているのでしょう)。
でも黙って最後まで話を聞いた先に、ようやく本音がこぼれてくるものかもしれませんね。
聞くとは、相手を尊重すること。こどもに限らず、誰に対しても普段から心掛けたいことです。
Kuniyasu Hiraiwa 平岩 国泰
特定非営利活動法人 放課後NPOアフタースクール 代表理事
1996年に株式会社丸井入社。長女の誕生をきっかけに、放課後NPOアフタースクールを開始。2019年新渡戸文化学園理事長就任。
特定非営利活動法人 放課後NPOアフタースクール 代表理事
1996年に株式会社丸井入社。長女の誕生をきっかけに、放課後NPOアフタースクールを開始。2019年新渡戸文化学園理事長就任。
こどもの声を読んで、ハッとしたり、ガーンとなったり、涙が出そうになったり(実際に泣いた親御さんもいるでしょう)している様子がとても伝わってきました。こどもの本音は日常生活の中では出てきていないことがあり、表現方法も様々です。夜にお布団の中で聞いたり、書いてもらったり、また時にはデジタルツールを介して聞けたりすることもあるでしょう。親子だと思いが伝わっているつもりになってしまいますが、忙しい日常の中で、時々で良いので足を止めてお互いの気持ちを表現することは忘れずにいたいと感じました。
教えて!みんなの「こどもの声でハッとしたこと」アンケートより
やってるんだから
今ひとつずつやってるんだから、
そんなに次々言わないで!
(小2の娘からこの言葉を言われたとき)母である私が次々と「はい、これしまって!これ片付けて!」と指示してしまっていました、、、もう一つは、娘から渡された手紙が私へのお願いの手紙で「いらいらママがいなくなりますように」という内容でした。子どもたちの目には私のイライラした表情ばかりが焼き付いてしまっていることを反省しました、、、「にこにこママ」になれるようにがんばるぞ!!
( ともこママさん )
大人はいいのか?
(スマホを見ながら
ご飯を食べてるパパの絵)
(1)「ママがほめてくれたことば、嬉しかったから心の宝箱にずっといれとくね。」と言われたこと。
(2)息子がご飯をたべている父親の絵を描いていてみたら、スマホをみながら食べている絵だった。こどもにはテレビを消してごはんを食べさせているのに、大人はいいのか?と言われているようで、リビングに飾って戒めにしている。
( ほのママさん )
戻りたい
4、5歳の頃は今より可愛がられてた。
だから戻りたいとずっと思っている。
なんでも一生懸命で、学校も大好き。毎日楽しそうに過ごしている娘。特別怒るようなこともなく、基本「褒め」中心な日々だと思っていたが、宿題の日記を読んで衝撃を受けました。子どもは褒められることのハードルを自分でどんどん上げていて、プレッシャーを感じながら頑張っていたのかもと思いました。「何が」より、存在そのものをもっと可愛いがる言葉をかけたいと思いました。
( えままんさん )
いつか1人で
いつか1人で寝る日がくるから
それまでは一緒に寝たい
寝相の悪い子どもたちに挟まれ、私は寝不足。当時娘が小3だったので年齢的にもそろそろ「自分の部屋で寝る?」とすすめた返答がこれでした。程なく小4で1人部屋で寝たいと言い出しました。本当に短く愛おしい時間だったな、と思います。
( みーママさん )
失敗するって
かあちゃん?母ちゃんは、失敗しても最後まで諦めずにやる事が大事だよって言うけど、なんで僕が失敗するって思ってるん?
毎日、幼稚園の行事に向けて難しい練習を頑張っている息子に、完璧じゃなくても、間違えても良いんだよ。最後まで頑張ってる姿がかっこいいよ。と応援したつもりが、まさかの息子からの一言。勝手に間違える、失敗するなんて決めつけてしまっていた自分に反省…一生懸命頑張っていることをもっと前向きに表現して、応援してあげるべきだった!
( ゆなままさん )
鬼がなくなれば
鬼ごっこの鬼がなくなれば良いのに
鬼ごっこ遊びをしている際、鬼になりたくなくて、友達とトラブルになりました。鬼という言葉が悪いのだ、鬼がなくなれば楽しく遊べるかもしれないと思った子供の発想にハッとしました。
( 名前をなくした女神さん )
看病をして
かぜをひいたとき、やさしくしてくれて
ありがとう、うれしいよ
風邪を引いた娘の看病をして、そのお礼にお手紙をもらいました。はやく良くなってほしかったのと、心配もあり、いつもより優しい言葉かけをしていたのかもしれません。同時に、普段怒ってばかりだったかな、、と反省しました。
( みささん )
わかってるから
たまに怒るのはいいよ、
私のためってわかってるから
まま怒りすぎ、優しく言ってと子供に指摘され、はっとなり怒りすぎていたなーと反省しています。その時に大事じゃない人にこんなに怒らないよって伝えていたらわかってくれたみたいでこのお手紙をくれました。これも愛だと分かってくれたのか、またはっとなりじーんとなりました。
( すずのママさん )
仲直りをしないまま
(すてっぷタッチで届いた
「ごめんね」の手紙)
朝喧嘩して、仲直りをしないまま、大泣きの子を保育園に預けて仕事をしていると、夕方、子供からステップタッチのお手紙で、ごめんね、と手紙を書いて送ってくれたのを見たとき。ちゃんと解決してから保育園に連れていけばよかった。1日中困っていたかと思うと申し訳ない気持ちになった。
( ぱっちゃんさん )
行かないんじゃなくて
行けるなら行きたい。
行かないんじゃなくて、行けないんだよ!
学校に行けない日が続き、登校してほしい思いが強かった私に子どもが発した一言です。「そっか!休もう!」と迷わず応援できました。
子どもの思いに寄り添いきれずに、怒ってしまったり、反省ばかりの育児です。子どもに話すと「いいよ」と許してくれます。子どもの方がよほど大人だなと感じます。子どもの幸せのため、それに甘えずに、日々成長したいと思っています。
( まだまだ見習いママさん )
私は私
私のこと、なんで他の人と比較するの?
私は私だから。
他人と比較してはいけないことはわかっているはずなのに、無意識的に他人と比較して、娘にもそれを押し付けている自分が恥ずかしくなりました…
( にゃんこさん )
幸せだね
ほかになにもいらないくらい幸せだね
家族3人で横になってこれから眠るというタイミング。3人でぎゅーっとして「おやすみ」と言うと、娘が「ほかになにもいらないくらい幸せだね」と言ってびっくりした。
毎日何回も(何十回も?)、「ママはあなたが大好き」と伝えています。親に愛されて育ったことを実感してほしいと思っています。
( Aママさん )
この企画についての声をお寄せください
賛同企業・団体の皆さまが選んだ声
この企画へ賛同いただいた企業・団体の皆様にも「こどもの声でハッとしたこと」をご覧いただき、
コメントと共に「いちおしの声」をセレクトいただきました。
※掲載は50音順です。
NECの
\ 高塚さんセレクト /
道端のゴミ
(道端に落ちているゴミを見て)
いやなきもちになっちゃったね
もはや道端のゴミに見慣れてしまった大人がほとんどである中で、子供にはちゃんと違和感としてとらえられているんだなと感じ、大人として恥ずかしく感じた。コロナ禍での出来事だったので不用心にゴミ拾いすることもできず歯痒かった。
( たちばなさん )
NEC スマートシティ統括部
高塚 久美子さん
大人たちが見て見ぬふりをしてやり過ごしている事柄が、もしかしたら身の回りにたくさんあるのではないか…と、ハッとさせられるひとことでした。
NECではウェルビーイングなまちづくりを推進していますが、子ども達の小さな気づきや感性に向き合うなどの積み重ねができる文化が、個人・社会のウェルビーイングを高めると考えています。このような文化を醸成できるまちづくりを進めていきたいと思います。
大広の
\ 荘野さんセレクト /
トイトレのコツ
(トイトレのコツをママ友に聞かれた時に、横から)
それは…焦らんことやな
少し下の子がいるママ友がトイトレに悩んでいた時に「それは…焦らんことやな」と答えていて、本質的なところをついてる反面、自分もこないだオムツとれたばっかりやん!とツッコミたくなりました(笑)
( れんママさん )
株式会社 大広 ウェルビーイングデザインセンター
荘野 一星さん
めっちゃ上から目線で笑ってしまったのですが、とても説得力があります。はい、焦らんことですね、人生は。
みなさん、お子さんのことをよく見ていて、さすがだなあと思いました。
当たり前と思っている世界を、子どもの目線で見つめ直してみると、こんなにも違うものが見えてくるんですね。おかしいなあ、ぼくにも小さい頃は、色々な面白いものが見えていたはずなのになあ…。大人になろうと背伸びしてたら、足元のほうを見なくなっちゃったのかも。石をひっくり返してダンゴムシ探しをしていた頃の目線を取り戻そう!と思いました。
パーソルテンプスタッフの
\ 橋本さんセレクト /
好きなお店
じゃあそこで働いたらいいやん
資格挑戦してみようかなー子「いーよー!!」
え?知ってるの?いいの?「わからんけどいいよー!! ママなんかやってほしい!!」
私なにがしたいんかなー?分かんないんだよなー「ママは好きなお店あるん?」うん、あるよ。インテリアショップ「じゃあそこで働いたらいいやん」
すごくまっすぐシンプルに導いてくれた気がしました。そして先月ひとつ資格取得。今はもうひとつ上の資格に挑戦中です。
( ままさん )
パーソルテンプスタッフ株式会社
FlexibleCAREER 橋本 真里子さん
子どもは親の様子をよく見ているなと改めて気づかされました。
子育てをしていると、親は挑戦する機会が少なくなりがちですが、子どもが親の挑戦する姿を見ることで、子ども達の挑戦する力にも繋がると思うので、弊社としては、子育てをしながら働くママの“はたらく”という挑戦を、これからもサポートしていきたいと思います。
パナソニックの
\ 小泉さんセレクト /
適当ごはんの日
適当ごはん(レンジで温めるだけの夕食のこと)の方がお母さんとたくさん遊べてうれしいね
普段、食事の用意で遊びを中断したり、一緒に遊べなかったり、子供が満足できるくらい遊べていないんだなと気付かされた。適当ごはんの日がもっとたくさんあってもいいかもと思えた。
( さっちまさん )
パナソニック株式会社 くらしアプライアンス社
DEI・組織開発室 室長 小泉 朱里さん
お母さんともっと遊びたい素直な気持ちにほっこりしました。パナソニックの創業者、松下幸之助は「主婦を家事の重労働から解放したい」という強い思いを持ち、多くの製品を世に送り出しました。今もなお、これらの製品にその想いは引き継がれています。ぜひ、より進化した時短家電を活用して、お子様との大切な時間を楽しんでいただけたら嬉しいです。
ポーラの
\ 後藤さんセレクト /
誕生日
(私の誕生日に派手にお祝いしたがったので、「歳だし恥ずかしいからいいよ。」と言うと)
なんで?〇〇年も頑張って生きてきたって事なんだから恥ずかしくなんかないよ。
歳を取ると誕生日が嫌になってきてしまいますが、娘からの言葉で、歳を重ねる事は恥ずかしいことではなく、誇りに思うべき事なんだなと感じさせてもらいました。
( コロンさん )
株式会社ポーラ フェムケアプロジェクトリーダー
後藤 利佳子さん
「年齢を重ねることは頑張ってきたということ」というお子様の言葉、心に響きますね。年齢にとらわれることなく、アクティブに活動しイキイキとした毎日を過ごしている方は本当に素敵だなと思います。ポーラは年齢がもたらす経験を未来の可能性に転換する能力を「AGEBILITY」と名付け、提唱しています。また女性のライフスタイルに紐づく健康課題に寄り添うフェムケアの活動にも力を入れています。様々な活動を通じて、未来を担う子供たちが、豊かな経験を通して年齢を重ねることにワクワクできる社会実現に今後も取り組んでいきたいと思います。
他にも!
こどもの「メッセージや絵」で
ハッとしたこと
「こどもの声」でハッとしたことの他、ハッとさせられたこどものメッセージや絵も寄せられました。
その他にもたくさん寄せられた声を、noteでもご紹介しています。
※アンケートには800件以上の声が届けられました。下記noteの他、今後、さらにご紹介してまいります。
Questionnaire
「この企画についての声」を
お寄せください。
「こどものウェルビーイングを考えよう」企画について、感想や気付きの声をぜひお寄せください。
「こどもの声にハッとしたこと」についても募集しています。
Past Action これまでの取り組み
2023年度の活動
パパママが集まり「こどものウェルビーイング」を対話するワークショップや、
専門家・ NPO・企業が一緒に考える「こどものウェルビーイング」フォーラムを実施。
こどもの声を聞いて、家族みんなで話すことができるウェルビーイング応援アプリを公開しました。
小学生のパパママたちが集まり、対話の中で考えた。こどものウェルビーイングワークショップのダイジェストムービー