ようこそ!「ウェルビーイングに取り組む企業」として、オフィスに訪問いただきました
「ベネッセ ウェルビーイングLab」(以下Lab)は、ウェルビーイングでいることを目指す様々な人を支援していきたい、という思いで、1年半ほど活動してきました。Lab設立の背景には、ベネッセという企業が、ウェルビーイングの概念にも通ずる 「よく生きる」 を企業哲学とし、30年以上にわたり事業を行ってきたことがあります。
これまでのLabの取り組みに目をとめたコンサルティング会社様からご依頼いただき、ウェルビーイングを取り入れたい企業の方々に向けた研究会を開催することとなりました。テーマは、「ウェルビーイングでビジネスを成長させる」 。ご参加のみなさまにウェルビーイングへの取り組みをよりリアルに体感してもらえるよう、場所は東京の多摩オフィスとし、当日は関西からお越しのかたも含め、9名のかたにお集まりいただきました。
“その企業らしい” ウェルビーイングは、外から取り入れるものではない
まずは、ベネッセの企業哲学や、Labが生まれた背景や思い、ベネッセのウェルビーイングについての考え方などを、Lab副所長の泉よりご紹介。
ベネッセの社屋の中でも一風変わった 「茶室」 と名付けられたリラックスできる空間で、考え方や活動を同じ目線で共有できるよう、講師が前に立つ形式ではなく、みなさまと横並びで座ってお話します。
ベネッセやLabの具体的な取り組みも紹介する中で、“その企業らしい”ウェルビーイングとは何だろう、ということに話が及びました。
泉は、「ウェルビーイングを新しい概念として外から取り入れようとするのではなく、まずはみなさんの会社でずっと大事にされてきた理念や価値観との関係から考えてみてはいかがでしょうか。」 と提案。
ウェルビーイングにつながることを見出したり、すでにあるものにウェルビーイングの要素を加えることで新たな価値を生み出したりすることで、その会社らしいウェルビーイングが育まれるかもしれない。との話を受けて、みなさま、ご自身の会社ならどのようなことができるかと、思いを巡らせていらっしゃるようでした。
多様な人の 「よく生きる」 を意識したオフィス空間
多摩のオフィスには、ベネッセが大切にしている 「よく生きる」 を体現した空間があります。どのようなことを大切にし、それがどのように具現化されているかを感じていただければと、みなさまをご案内しました。
社員の 「よく生きる」 -ミラコモ
社員同士が互いの顔を見て話し、アイデアを育て、アウトプットを生み出す活動を後押しする場としての広い空間です。フロアのレイアウトには社員の声が反映されています。
多様な人の 「よく生きる」 -ふらっとカフェ
ランチタイムや一息つきたいときに利用できる、社員憩いのカフェです。
この日は、カフェを立ち上げたリーダーの佐藤に、話を聞きました。
このカフェで働く社員の多くは、何らかの障がいがあります。障がいがあっても自分らしく、強みを生かして働けるように、チームとしてサポートしているそうです。
指示やマニュアル通りの仕事ではなく、メニューの考案から、商品を作ってお客さんに提供するまでをチームみんなで行っています。メンバーは、カフェ検定の資格を取得するなど成長しながら、日々お客さんとのコミュニケーションを楽しみつつ、やりがいをもって仕事ができているとのことで、そのための工夫も共有されました。
参加者のお一人が帰り際に、佐藤が笑顔で楽しそうにチームのことを話していたのが素敵だった、と話してくださったのが印象的でした。
地域の人の 「よく生きる」 -ベネッセスタードーム
多摩オフィスの最上階には、地域のかたにご利用いただけるプラネタリウムがあります。 「ベネッセスタードーム」 の名で、学校・教育団体のお客様のご利用は無料。ちょうどこの日も私たちの少し前に、幼稚園のお子さまたちが楽しんでくれていたようです。
ご参加のみなさまには、瀬戸内海の島々を舞台に、株式会社ベネッセホールディングスと公益財団法人 福武財団が展開している 「ベネッセアートサイト直島 」 についての映像をご覧いただきました。 「よく生きる」 を最も体現している場でもある直島。短い映像でしたが、何かしら心に残るものがあればと思います。
“自社らしい” ウェルビーイングに向けて、感じたことは
会の終わりに、みなさまに感想をいただきました。
- 会社や事業にウェルビーイングに取り入れる際には、「自社の軸」 を大事にしていきたいです。
- 「ウェルビーイング」 の定義は多様だからこそ、発信と客観的評価、そして自己と社会への問い直しが必要というお話に共感しました。
- ウェルビーイングに正解はなく、常に問い続けるものである、ということが腑に落ちました。これからも考えていきたい。
- Labのメッセージ 「知ろう、話そう、考えよう」 が印象的でした。
- 事業の在り方とウェルビーイングの合算のイメージが自社にマッチすると感じます。
ウェルビーイングをテーマに、業種を超えて考えを共有し合う貴重な時間をもてたことで、今後も、新しい試みにも挑戦しながら、みなさまとともに考え、活動をしていきたいと改めて感じた1日となりました。
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今回の勉強会に関するタナベコンサルティング様の記事はこちら